乳児2人殺害・遺棄の女 住んでいたアパートを家宅捜索 小山市

 2022年6月と2023年7月の2回、小山市内の自宅で出産した赤ちゃんを殺害して近所の空き地に遺棄した事件をめぐり、警察は19日に女の住んでいたアパートを捜査しました。

 午前9時半、県警の捜査員ら10人ほどが、赤ちゃんの殺害現場であるアパートに入っていきます。住所不定、無職の伊藤七美子被告(36)は2023年7月、出産したばかりの男の赤ちゃんを当時住んでいたアパートの駐車場で殺害し、近所の空き地に遺体を遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪で逮捕・起訴されています。

 また、2022年6月にもアパートの室内で赤ちゃんを出産してまもなく殺害、同じ空き地に遺棄したとして、10月10日に再逮捕されました。

 今回の再逮捕を受けて、県警の捜査員らは19日に伊藤被告の住んでいたアパートを再び捜査しました。これまでの調べに対し伊藤被告は、いずれの赤ちゃんも同じ交際相手の男性との間にできた子どもだと話しているほか「経済力が乏しく交際相手が子どもを望んでいないと思った」などと容疑を認めているということです。

 県警によりますと、2022年6月に遺棄された赤ちゃんの遺体はいまだに見つかっていないということで、現在も捜査を続けています。

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