カナダ、駐印外交官41人を退去 外交特権剥奪との減員通告受け

カナダのジョリー外相

 【ニューヨーク共同】カナダのジョリー外相は19日、インド政府から、20日までに駐インド外交官を減員しないと外交特権を剥奪すると通告されたため、外交官41人を退去させたと明らかにした。シーク教徒の独立運動に関わった男性が6月にカナダで殺害された事件を巡り、トルドー首相がインド政府関与の可能性を指摘し、両国関係は悪化している。

 英紙フィナンシャル・タイムズが今月3日、インドがカナダに対して外交官減員を求めたと報じていた。インド外務省は9月の記者会見で、カナダがインドに駐留させている外交官について、インド側がカナダに配置している人数と同等にするよう求める方針を明らかにしていた。

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