10億3千万個の星 プラネタリウム更新へ 県子ども総合科学館

 近代的なプラネタリウムがドイツで誕生してから10月21日で100年を迎えます。

 宇都宮市にある県子ども総合科学館が2025年の公開に向けて、最新鋭のプラネタリウムの機器を導入することになりました。10億3千万個もの星で夜空を再現できるようになります。

 再現できる星の数は、10億3千万個。宇都宮市西川田町にある県子ども総合科学館は、オープンから35年が経ち施設が老朽化していることから約60億円をかけて、長寿命化を含めた全面改修を来年(2024年)1月から行います。その目玉となるのがプラネタリウムのリニューアルです。民間企業から提案を募り、業界トップランナーの東京の会社が約6億円で手がけることになりました。

 導入する世界最高級の機器により星の投影と全面のデジタル映像を組み合わせたハイブリット方式での再現が可能となり、現在のプラネタリウムより本物に近く臨場感あふれる星空が見られるようになるということです。さらに県内25の市と町の夜景も写し出せるようにします。国内でこのプラネタリウムの機器を導入しているのは現時点で大阪府にある1カ所だけで、投影できる星の数は全国トップクラスになります。昨年度(2022年度)、プラネタリウムを利用した人は約4万5千人。

 県は2025年の秋にも公開する予定で、最新鋭の設備で利用者の増加につなげたい考えです。

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