「長年の経験が生きた」 女性の慌てた様子に違和感 足銀の行員が詐欺防ぐ 宇都宮中央署が感謝状

本澤署長(写真左)から感謝状を受け取った宇賀神さん(中央)

 【宇都宮】特殊詐欺被害を防いだとして、宇都宮中央署は12日、足利銀行一条町支店の行員宇賀神美千代(うがじんみちよ)さん=写真中央=に感謝状を贈った。 

 宇賀神さんは9月15日午後、来店した70代女性を窓口で接客した。女性は「ATMで100万円を振り込みたい」「振り込みを今日中にしないと困る」と慌てた様子で話したため、不審に思ったという。報告を受けた上司が対応し、110番した。

 宇賀神さんは同行に勤めて約30年。「長年の経験が生きた。これからも地域密着で、一人一人の要望に応えながら防犯意識も高めたい」と話した。本澤成忠(ほんざわなるただ)署長は「積み重ねた経験がお客さまの違和感にいち早く気づき、守ることにつながった」とたたえた。

© 株式会社下野新聞社