【MLB】ダイヤモンドバックスがサヨナラ勝利でシリーズ1勝目 新人ファートが6回途中無失点の好投

写真:9回裏サヨナラ打を放ったケテル・マルテ

10月19日(日本時間20日)、アリゾナで行われたフィリーズ対ダイヤモンドバックスのリーグチャンピオンシップシリーズ第3戦は、ダイヤモンドバックスが2-1でサヨナラ勝利した。シリーズ最初の2試合とは対照的に、両チームの先発投手が好投するロースコアの展開。フィリーズ先発のレンジャー・スアレスは5回1/3を無失点、ダイヤモンドバックス先発のブランドン・ファートは5回2/3を無失点に抑えた。フィリーズは9回に登板した守護神クレイグ・キンブレルの乱調が誤算となった。

敵地で2試合あわせて15失点したダイヤモンドバックス投手陣が今度は耐えきった。本拠地初戦の先発を任された新人投手ファートは、強力フィリーズ打線を無失点に抑える好投。しかし味方打線も点をとれない中、7回表には3番手ライアン・トンプソンのワイルドピッチで先制点を許す。その裏、ルルデス・グリエルJr.のタイムリー二塁打ですぐさま同点に追いつくと、9回裏には相手守護神キンブレルを攻め立て、最後はケテル・マルテのサヨナラ打が決まった。

フィリーズは3番手オリオン・カークリングと5番手キンブレルの失点により敗れたが、最大の敗因は打線がふるわなかったことだ。このポストシーズン、全チームの中で最高と言える打撃力を誇るフィリーズだが、今日はわずか3安打。自慢の長打はブランドン・マーシュの二塁打1本に抑えられてしまった。7回に唯一奪った得点もワイルドピッチによるものだ。

本拠地では無敗のフィリーズだが、敵地ではこれで1勝2敗。ダイヤモンドバックスとしてはこの3連戦できっちり3勝を取りたいところだ。明日の先発はフィリーズがクリストファー・サンチェス、ダイヤモンドバックスはジョー・マンティプライの予定だ。サンチェスはポストシーズン初登板、ダイヤモンドバックスはブルペンデーと、どちらにも不安要素がある。明日は両チームの打線が爆発するのかに注目だ。

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