廃校施設を活用し絵画完成 五島・岐宿町の小中高生が制作 11月に町文化祭で披露

あいあいホールで「睡蓮」を完成させた生徒ら=五島市岐宿町

 2017年に閉校した旧五島市立川原小(岐宿町)の敷地内にある集会施設あいあいホールで、地元の小中高生が縦90センチ、横3.6メートルの絵画を完成させた。
 閉校後に使用されていなかった同施設を活用しようと、地元住民らが3月に交流会を開催。その後「あいあいの会」(谷川哲代表)を立ち上げ、最初の取り組みで子どもたちの交流と学習を目的に絵画を制作した。
 フランスの画家クロード・モネの「睡蓮(すいれん)」に挑戦。児童生徒計7人が9月から毎週日曜に参加した。同町在住の小島高則さん(59)が指導。水彩絵の具で色を重ねながら鮮やかなスイレンなどを描写した。同施設で展示し、来月の同町の文化祭で披露する予定。
 15日は参加者が集まり、完成を喜んだ。市立岐宿中1年の谷川颯涼さん(12)は「何度も色を重ねるところが難しかった」、県立五島南高3年の横山未彩来さん(17)は「将来はイラストの職業に就きたいので勉強になった」と話した。谷川代表(74)は「今後もホールで季節の行事を開き住民の触れ合いの場にしたい」と語った。

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