ビッグモーターに65万7千円請求 兵庫県、街路樹枯死問題で土壌調査費など

ビッグモーター加古川店前の植栽を調査する県加古川土木事務所の職員=7月28日午後、加古川市加古川町南備後

 中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前にある街路樹が各地で枯れるなどした問題で、兵庫県は20日、土壌調査などに要した費用65万7千円を支払うよう同社に請求した。県管理の道路沿いでは伊丹北店(川西市)、宝塚インター店(宝塚市)、加古川店(加古川市)の計3店舗で被害が確認されており、植栽の復旧も求めた。

 県によると、伊丹北店では昨年8月にヒラドツツジが消失。土壌調査で除草剤の成分も検出され、川西署に器物損壊容疑で被害届を提出している。宝塚インター店ではクスノキ、加古川店ではムクゲが枯れるなどしたが、ともに同容疑の公訴時効(3年)が成立しているとみられ、被害届は出していないという。

 今回の対応はいずれも道路法に基づく措置で、土壌調査などの費用は11月2日までに支払うよう命じた。植栽については、加古川店は12月28日まで、残る2店舗は来年2月末までに復旧するよう求めている。

 一方、神戸市も近く、神戸北店(神戸市北区)前の枯れ木の切り株で除草剤成分が検出されたのを受け、土壌調査と伐採に要した費用合計約40万円を同社に請求する方針。県と同じく植栽の復旧も要請する。(田中陽一、金 旻革)

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