「コンチキチン」に子どもの笑顔 ユネスコ無形文化遺産、京都・六斎念仏の体験会

六斎念仏の体験会でかねに挑戦する参加者(京都市南区・開建高)

 民俗芸能「京都の六斎念仏」の体験会が7日、京都市南区の開建高で開かれた。参加者はかねや太鼓の演奏に挑戦し、古くから地域で継承されてきた文化の魅力を体感した。

 南区役所と市文化観光資源保護財団の主催。京都市内の小学生とその保護者35組が参加した。

 主催者側から六斎念仏の起源が平安時代にさかのぼることや、昨年に「風流踊」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことが紹介された。

 その後、上鳥羽橋上鉦講中、久世六斎保存会、吉祥院六斎保存会の3団体の手ほどきを受け、かねと太鼓の演奏を体験。かねを「コンチキチン」と鳴らすことができると、子どもたちがうれしそうに笑っていた。

 獅子舞で使われる獅子を持つコーナーもあり、砂川小2年の男児(8)=伏見区=は「こんなに重い物をかぶって動いているとは思わなかった」と驚いていた。

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