プラクティスはKTMがワン・ツー。バニャイアは2戦連続で予選Q2ダイレクト進出逃す/第16戦オーストラリアGP

 10月20日、2023MotoGP第16戦オーストラリアGP初日セッションがフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、レッドブルKTMファクトリー・レーシングのブラッド・ビンダーがトップ、ジャック・ミラーが2番手で終え、KTMがワン・ツーでプラクティスを制した。

 オーストラリアGPでは前戦インドネシアGPのプラクティス以降を欠場したアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が復帰した。これにより、全レギュラーライダー22名がエントリーとなった。

 フリープラクティス1は、気温21度、路面温度31度のドライコンディション。序盤はホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)がトップ、ビンダーが2番手につけ、3番手以降にはヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)、アレックス・マルケス、マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)などドゥカティ勢が上位につける状況だった。

 マルティンは終盤にタイムを更新して、トップでフリープラクティス1を終えた。2番手はルーキー、アウグスト・フェルナンデス(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)が入り、前戦インドネシアGP決勝レースで2位を獲得したマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が3番手。4番手はビンダー、5番手はザルコだった。

 フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は11番手、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はセッション中盤に10コーナーで転倒し、12番手。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は17番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は18番手だった。

 プラクティスは気温24度、路面温度42度のドライコンディションで始まった。セッション序盤のトップはビンダーで、2番手がビニャーレス、3番手がベゼッチ。4番手には母国グランプリのミラーがつける。

 セッション中盤以降はクアルタラロや前戦インドネシアGPを自己ベストリザルトとなる4位で終えたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)などがトップ5に食い込んだ。ディ・ジャンアントニオはさらに自己ベストを更新し、トップタイムをマークする。そのタイムはザルコによって更新されたが、ディ・ジャンアントニオは2番手をキープした。

 残り時間が15分を切るころには、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)やビニャーレスなどがトップタイムをマーク。そんななか、マルティンがトップに浮上した。一方、バニャイアは残り時間10分でようやく10番手に食い込む状況だ。

 残り時間3分、ビンダーがこの日初めて1分28秒を切ってトップに浮上する。さらに、チームメイトのミラーも2番手にポジションアップ。セッションはビンダーがトップ、ミラーが2番手のまま終了となり、KTMのふたりがワン・ツーでプラクティスを制した。

 3番手はビニャーレス。4番手にはマルティンが入り、ドゥカティ勢として最上位。5番手はポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)だった。

 タイトル争いを展開中のバニャイアは最後のアタックでミスをしてトップ10に入ることができず、11番手。このセッションでも10コーナーで転倒を喫したマルク・マルケスは16番手、クアルタラロは17番手、中上は21番手で、Q2へのダイレクト進出を逃した。

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