異変…ずっと携帯見ていた21歳男性、JR駅周辺の飲食店で長居 詐欺師だと確信した警官、職質して逮捕 狙われた女性すでに現金用意、寸前で救われる 当初は否認した男性、一転「お金欲しくて」と認める…その後、なぜか不起訴に

男性不起訴、上尾駅周辺の店で逮捕されていた…詐欺未遂容疑

 さいたま地検は19日、詐欺事件に関与したとして逮捕された埼玉県川越市の無職男性(21)について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性は共謀の上8月8日、和光市の無職女性(79)方に長男を名乗り「仕事でミスをしてキャッシュカードを誤って郵送した」などと電話をかけ、現金50万円とキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いで上尾署に逮捕されていた。

■飲食店でずっと携帯見る21歳、気付いた警官が逮捕していた(以下、初報記事)

 埼玉県警上尾署は8月9日、詐欺未遂の疑いで、無職の男(21)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、8日午後3時40分ごろから数回、和光市の女性(79)方に息子を名乗り「会社の関係者が仕事でミスをしてキャッシュカードを誤って郵送し、業務に支障が出ている」などと電話をかけ、現金50万円とキャッシュカードをだまし取ろうとした疑い。

 同署によると、上尾駅で特殊詐欺の警戒をしていた捜査員が8日午後5時半ごろ、駅周辺の飲食店で携帯電話を長時間操作していた男を不審に思い職務質問をして、署に任意同行を求めた。当初は認めなかったものの、「お金欲しさに詐欺をやろうとした」と容疑を認めたという。被害者は50万円とキャッシュカードを用意しており、警察からの連絡でだまされていたことに気付いたという。

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