健やかに育ちますように 宇都宮で千歳あめ作りが大詰め

昔ながらの製法で一本一本丁寧に作られる千歳あめ=20日午前8時45分、宇都宮市東塙田1丁目

 子どもの健やかな成長を願う11月15日の七五三を前に、栃木県宇都宮市東塙田1丁目の石川製菓で昔ながらの製法による千歳あめ作りが大詰めを迎えている。

 20日は石川㥽男(いしかわさくお)代表(80)ら家族3人が作業を分担して製造。水あめや砂糖などを煮詰めて冷やし、こねて空気を入れ、手際よく伸ばして形を整えた。

 最後に約17センチの長さに切りそろえ、ろう紙で一本一本丁寧に包み完成。この日は計約500本が出来上がった。製造は11月上旬まで続き、計約5千本を県内の神社などに納品する。

 戦後間もない頃に製造を始め、約80年間守ってきた伝統の味と製法だという。石川代表は「昔と変わらない控えめな甘みが特長。子どもたちにぜひ味わってもらいたい」と話した。

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