照ノ富士が申し合いに初参加 秋巡業、若元春に6戦全勝

秋巡業で若元春(手前左)と相撲を取る照ノ富士=奈良県桜井市

 大相撲の秋巡業は20日、奈良県桜井市で行われ、腰痛などで2場所連続休場中の横綱照ノ富士が今回の巡業で初めて朝稽古の申し合いに参加し、関脇若元春に6戦全勝だった。取組からは引き続き外れ、報道陣の取材には応じなかった。

 13日の巡業から途中合流の照ノ富士は左四つ得意の大関候補に対し、右を差して左上手を取る十分の形で何度も寄り切った。若元春は「相手をつかまえるスピード、圧力のかけ方が違う。横綱は番数を重ねるごとに調子を上げ、立ち合いの重みも変わっていった」と感触を述べた。

 照ノ富士は名古屋場所を途中休場し、秋場所を全休。腰骨の一部が折れていたことも判明した。

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