今週末、日本付近は冬型の気圧配置になり、今季一番の寒気が流れ込む見込み。北海道からは初雪の便りが届き、東北から東日本の山でも積雪する可能性がある。気温の変化も大きく、特に22日(日)の朝は、各地で今季一番の冷え込みになりそうだ。
あす21日(土)夜~22日(日)明け方に寒気ピーク 雪エリア拡大
今夜から寒気が次第に強まり、あす(土)夜~22日(日)明け方は、山で雪になる目安の寒気が東日本まで、平地で雪になる目安の寒気が北海道まで南下する見込み。
あす(土)は北陸から北の日本海側を中心に雨が降り、北日本では大雨のおそれがある。さらに、北海道だけでなく東北から東日本の標高の高い山でも、次第に雪になり積もりそうだ。全国的に北よりの風が吹きつけ、山ではふぶくおそれがあるため、登山は予定を変更した方が安全かもしれない。また、あす(土)夜からは北海道の平地でも雪が混じる可能性がある。落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意したい。
関東から西は、太平洋側を中心に乾いた風が吹きつけて晴れるが、関東北部の山でも雪の可能性がある。この週末、紅葉狩りなどで山へ出かける場合は、積雪や凍結に注意が必要だ。
22日(日)は、日中、上空の寒気がゆっくりと抜けていくため、広くカラッと晴れそうだ。ただ、北日本は強風が残り、日本海側を中心に雨や雪の降る時間がある見通し。
風冷えのち底冷え
気温の変化も大きくなる。あす(土)朝の最低気温は、西・東日本で13℃前後、北日本ではひと桁にとどまる所が多くなりそうだ。最高気温は、きょう(金)25℃以上の夏日になった関東から西でも20℃くらいと、暑さは収まる予想。東京都心は22℃、名古屋や金沢など20℃に届かない所もあり、風がひんやりとする所もありそうだ。
さらに、22日(日)朝は、西・東日本を中心に風は弱まり底冷えする見込み。関東から西でも12℃前後で、東京都心は11℃まで下がる予想。暖房が欲しくなるような寒さになるかもしれない。北日本では10℃を割り、霜が降りるほど冷え込む所がある見通し。
(気象予報士・丸田絵里子)