【J1横浜FC】MF三田啓貴、逆転残留へ「今はとにかく勝つだけ」 21日・古巣のFC東京戦

左足の精度に定評がある横浜FCの三田=16日、横浜市保土ケ谷区のLEOCトレーニングセンター

 最下位脱出を狙うJ1横浜FCは21日、ホームで10位FC東京戦(午後2時・ニッパツ)に臨む。勝利が至上命題の残り5戦。MF三田啓貴(33)は「試合に飢えている状況。チャンスが来たらいいプレーを出したい」と力を込めた。

 今季ここまでリーグ27試合に出場。6月以降スタメンの座を明け渡してはいるものの、9月の柏戦ではFKからマルセロヒアンのゴールを呼び込むなど左足の精度は健在だ。

 中断期間中は攻撃パターンのイメージを再度共有したという。両ウイングバックの強みを最大化するためにも三田の展開力を生かしたサイドチェンジは有効手段。「逆が空くというのはヨモさん(四方田監督)もずっと言っている。そこは常に見ておきたい」と鋭い視線を向ける。

 FC東京の育成組織出身で、昨季まで通算8季過ごした古巣をホームに迎える。「順位を上げて気持ちよく対戦できたら良かったが、今はとにかく勝つだけ」。敵地では1─3の完敗だっただけに雪辱の一念がにじむ。

 「どことやるにも勝ち点3を積み上げないといけない。相手以上の熱量と気迫を出して戦いたい」。高らかに存在を示し、逆転残留へ道を切り開く覚悟だ。

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