コーナリングに苦戦のクアルタラロ「去年より0.5秒速くなっているのに、17番手はクレイジー」/第16戦オーストラリアGP初日

 10月20日、2023年MotoGP第16戦オーストラリアGP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目、プラクティスがフィリップ・アイランド・サーキットで行われた。プラクティスではモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは17番手、フランコ・モルビデリは22番手となった。

 初日は終日青空が広がり、全セッションがドライコンディションで行われた。しかし、22日の日曜日には悪天候が予想されていることから、土曜日に決勝レース、日曜日にスプリントレースが行われるスケジュールへと変更されている。

 前戦の第15戦インドネシアGPでは、決勝レースとしては第3戦アメリカズGPぶりに3位表彰台を獲得したクアルタラロ。連戦となる今大会も好調さを維持したいところだったが、初日はやや下位に沈んでしまう厳しい走り出しとなった。

 午前のFP1では、全20周こなしたうちのほとんどを1分31秒台で周回。午後のプラクティスで前半は1分30秒台での周回だったが、中盤以降にフロント、リヤともに新品タイヤに履き替えると、一気にタイムを更新していく。終盤には自己ベストを1分28秒937まで縮めたが、17番手で予選ダイレクトQ2進出を逃している。

 またFP1を19番手で終えたモルビデリは、プラクティスで序盤から順調にタイムを縮めていく。1分30秒台で周回をこなしていたが、クアルタラロと同様に中盤以降に新品タイヤへと履き替え、自己ベストを1分29秒908まで短縮。しかし、トップからは1.965秒差の22位で初日を終えている。

■ファビオ・クアルタラロ(プラクティス:17番手)
「コーナリングに苦戦している。去年よりも厳しい状況だね。トップから1秒も離されていて、チームメイトも同様に苦しんでいる。今日は思った以上に厳しかったと言わざるを得ないね。タイムでは去年よりコンマ5秒速くなっているのに、順位は17番手というわけだから、まさにクレイジーな状況だよ」

「先週のインドネシアではカーカスの硬いタイヤがうまく機能してくれたけれど、今回も同じというわけにはいかないね。決勝レースが土曜日に行われることになったから、1日早めて準備を整え、上位を目指していくよ」

■フランコ・モルビデリ(プラクティス:22番手)
「今日はかなり苦労し、上位陣のスピードについていくことができなかった。とにかく明日に向けて改善を試み、全力を尽くし、その後の展開を見守るだけだよ。コーナースピードもトップスピードも不足しているから、その部分を中心に作業に取り組んでいくよ」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第16戦オーストラリアGP 初日
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第16戦オーストラリアGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第16戦オーストラリアGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第16戦オーストラリアGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第16戦オーストラリアGP 初日

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