「山形セルリー」の収穫始まる 爽やかな香り、味は良好

収穫が始まった山形セルリー=山形市南石関

 山形市特産の「山形セルリー」の収穫が始まっている。同市南石関地区のビニールハウスではセロリの爽やかな香りの中、生産者が早朝から刈り取り作業に精を出している。

 山形セルリーは少ないえぐみとみずみずしく軟らかい食感が特徴で、2018年に農林水産省の地理的表示(GI)に登録された。JA山形市はブランド化のため同地区を中心に79棟のハウス団地を整備。現在はセルリー部(佐々木弘一部長)の21人が生産している。

 JA山形市によると猛暑の影響で生育は例年と比べて若干遅いが、味は良好だという。4日に始まった出荷は今月下旬に最盛期を迎え、11月下旬まで続く。出荷量は200トンを見込んでいる。同市南石関のハウスで収穫作業をしていた、就農7年目の会田洋一さん(49)は「葉は天ぷら、内側は生食、外側は洋風スープなどで余すことなく使える。ぜひ味わってほしい」と話した。同JAアグリセンターで来月1日正午~午後1時、ドライブスルー形式の即売会が行われる。

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