MLB公式サイトがクオリファイング・オファー候補をリストアップ

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は、今オフのクオリファイング・オファーに関する特集記事を公開した。各球団はフリーエージェント(FA)になる選手に対してクオリファイング・オファーを提示することができ、選手が受諾した場合は1年契約での残留となる(年俸は上位125選手の平均によって決まり、今オフは約2050万ドル)。選手がそれを拒否して他球団と契約した場合、元所属球団は翌年のドラフトで補償指名権を得ることができる。大谷翔平(エンゼルス)にも間違いなくクオリファイング・オファーが提示されるだろう。

フェインサンド記者は、クオリファイング・オファーを提示される可能性が高い選手(または可能性がある選手)として、大谷、マット・チャップマン(ブルージェイズ)、コディ・ベリンジャー(カブス)、J・D・マルティネス(ドジャース)、テオスカー・ヘルナンデス(マリナーズ)、ホルヘ・ソレア(マーリンズ)、ブレイク・スネル(パドレス)、ジョシュ・ヘイダー(パドレス)、リース・ホスキンス(フィリーズ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)、ソニー・グレイ(ツインズ)の11人をリストアップした。

FAになる選手全員に対してクオリファイング・オファーを提示できるわけではなく、過去にクオリファイング・オファーを提示されたことがある選手とシーズン途中に移籍した選手は対象外となる。アレックス・カッブ(ジャイアンツ)、ジャスティン・ターナー(レッドソックス)、エデュアルド・ロドリゲス(タイガース)、ルーカス・ジオリト(ガーディアンズ)、ジョーダン・モンゴメリー(レンジャーズ)などがこのグループに含まれる。

◆元所属球団が受けられる補償
【1】クオリファイング・オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合、ぜいたく税対象の球団は、ドラフト4巡目のあとに補償指名権を獲得する。
【2】収益分配を受けている球団は、クオリファイング・オファーを拒否した選手が総額5000万ドル以上で他球団と契約した場合、ドラフト1巡目と戦力均衡ラウンドAのあいだに補償指名権を獲得する。総額5000万ドル未満の場合、ドラフト2巡目のあとに行われる戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を獲得する。
【3】その他の球団は、クオリファイング・オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合、戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を獲得する。

◆獲得球団が受けるペナルティ
【1】ぜいたく税対象の球団がクオリファイング・オファーを拒否した選手を獲得した場合、2番目と5番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール100万ドルを喪失する。2人目と契約した場合は3番目と6番目に高い順位の指名権を喪失する。
【2】収益分配を受けている球団がクオリファイング・オファーを拒否した選手と契約した場合、3番目に高い順位の指名権を喪失する。2人目と契約した場合は4番目に高い順位の指名権を喪失する。
【3】その他の球団がクオリファイング・オファーを拒否した選手と契約した場合、2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール50万ドルを喪失する。2人目と契約した場合は3番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール50万ドルを喪失する。

フェインサンド記者によると、暫定のチーム分類は以下の通り。最終的な分類は12月上旬に確定する見込み。
【1】ぜいたく税対象の球団(エンゼルス、ブルージェイズ、ブレーブス、ドジャース、メッツ、パドレス、フィリーズ、レンジャーズ、ヤンキース)
【2】収益分配を受けている球団(アスレチックス、ブリュワーズ、ダイヤモンドバックス、ガーディアンズ、マリナーズ、マーリンズ、オリオールズ、パイレーツ、レイズ、レッズ、ロッキーズ、ロイヤルズ、タイガース、ツインズ)
【3】その他の球団(アストロズ、カージナルス、カブス、ジャイアンツ、ナショナルズ、レッドソックス、ホワイトソックス)

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