昨シーズン限りで6年間在籍したリヴァプールを退団し、トルコのベシクタシュに移籍した元イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンが、リヴァプール退団の経緯を語った。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。
オックスレイド=チェンバレンは5月17日にロベルト・フィルミーノ、ジェームズ・ミルナー、ナビ・ケイタとともに退団が発表され、2022-23シーズンのプレミアリーグにおけるホーム最終戦となった5月20日の第37節アストンヴィラ戦では、試合終了後にこの4人に対する盛大な退団セレモニーが行われた。
プレミアリーグではわずか9試合の出場にとどまっていたため、退団はある程度、予想されていたものだったが、彼は退団前の最後の数カ月間、ユルゲン・クロップ監督から自身の将来について一度も会話がなかったことを明かしている。
「新しい契約を結ばないと言われたことはなかった。ヴィラ戦の3日前、声明が発表される直前に『君とミリー(ミルナー)、ボビー(フィルミーノ)、ナビー(ケイタ)が退団することになった』と言われたんだ。それで僕は『ああ、分かった。ありがとう』と返した。それまでは公式には何もなかった。その沈黙が、状況を知るのには十分だったけどね」
「いいことであれ悪いことであれ、ゲームはそのように進む。ただ、コミュニケーション不足は……少しばかり意外だった」
一方で、オックスレイド=チェンバレンはクロップ監督との関係は良好だったと改めて強調した。
「僕らは良い関係だった。仲違いとか、そういったことはなかったよ。監督として、すべての選手の要求に応えるのは簡単ではないと理解している。でも、僕はベンチにいた時でさえ彼のフットボールを楽しんでいたよ」
そして、改めてリヴァプールで過ごした日々を回顧した。
「リヴァプールでは本当に素晴らしい時間を過ごした。そこで過ごした時間について、何も悪いことは言えない。最悪の終わり方だったとも思っていない。結局のところ、クラブはどの選手よりも大きいものなんだ」