日本観光振興協会など、観光地にスマートごみ箱普及へ

日本観光振興協会は日本たばこ産業、JTBと共同で、全国の観光地にIOTスマートごみ箱「SmaGO」(スマゴ)の設置を進めると発表した。

観光地の観光客受入環境整備とSDGs推進が目的で、第一弾として山梨県甲府市の景勝地で、多くの観光客が訪れる「昇仙峡」にスマゴ6台を設置する。

スマゴはフォーステック(東京都千代田区)が販売しているIOT技術を活用したスマートごみ箱で、赤外線センサーでごみ量をリアルタイムに感知し、溜まったごみを自動で約5倍に圧縮できる。

1台で最大約600リットルのごみを収容できることや、ごみの量を遠隔監視し、ゴミ回収車を効率よく配車できることで、運行に伴うCO2排出量を削減できる。

監視や圧縮に使用する電力はソーラーによる発電で賄うなど、環境に負荷をかけない仕組みを搭載している。

昇仙峡には12月17日までに、ロープウェイ乗り場、山頂、仙娥滝上の3カ所に各2台ずつ設置する。

紅葉のシーズンを迎える昇仙峡

日本は市街地も観光地も諸外国と比べてごみ箱が少ないとされ、観光庁の令和元年度「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」では、外国人旅行者が訪日旅行中困ったことの第1位は「ごみ箱の少なさ」(23.4%)だった。

同協会では「今後も各社と連携し、SmaGOを全国的に設置することにより、観光客の受入環境課題を解消し、持続可能な観光地づくりに貢献します」としている。

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