衆院長崎4区補選あす投票 末次、金子両候補 大票田で最後の訴え

 衆院長崎4区補選は22日投開票される。立候補した立憲民主前職の末次精一候補(60)と、自民新人の金子容三候補(40)は、物価高への対応など岸田文雄政権が進める経済政策を軸に論戦を展開。12日間の選挙戦を締めくくる21日は両候補とも大票田の佐世保市を中心に巡り、最後の訴えをする。
 自民の北村誠吾前衆院議員の死去に伴う補選。与野党とも党首クラスや国会議員が次々応援に入るなど、党の威信をかけた総力戦となっている。自民が議席を守るのか、立民が奪取するのかが焦点。勝敗は同じ22日に投開票される参院徳島・高知選挙区補選とともに、岸田政権の解散戦略にも影響しそうだ。
 末次候補は連合長崎や社民が推薦。国民民主が支援する。既得権益の打破やガソリン税を一部軽減する「トリガー条項」の凍結解除などを主張している。
 金子候補は公明が推薦し、党の地域支部などが支える組織戦を展開。物価高・燃料高への迅速な対応や教育改革、農林水産業の活性化などを訴えている。
 投票は一部地域を除き22日午前7時から午後8時。西海市の一部では21日に繰り上げ投票が行われる。有権者数は24万3731人(男11万4650、女12万9081)=9日現在、県選管調べ=。

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