【MLB】 Dバックスが劇的な逆転勝ちでシリーズをタイに 23歳コンビが値千金の一打

写真:同点弾を打ったダイヤモンドバックス・トーマス

日本時間21日、アリゾナで行われたナ・リーグチャンピオンシップシリーズ第4戦は、ダイヤモンドバックスがフィリーズを6対5で下し、シリーズを2勝2敗のタイに戻した。

Dバックスがブルペンデー、フィリーズが4番手クリストファー・サンチェスを1巡と少しで交代させ、この試合はブルペン勝負となった。Dバックスが2・3回にエマニュエル・リベラとガブリエル・モレノのタイムリーで2点を先制すると、フィリーズは4回にカイル・シュワーバーのソロ本塁打ですかさず1点を返す。さらに5回には二死2塁のチャンスで、ブランドン・マーシュがDバックスの左の切り札アンドリュー・サールフランクを捉えて大きなタイムリー二塁打。同点に追いついた。

さらに6回、サールフランクがフィリーズの1~3番に四球を与え、無死満塁のピンチを招いてしまう。4番アレック・ボームが三塁線に放った高いバウンドのゴロは内野安打となり、本塁への送球が逸れた際にフィリーズは2点を奪って勝ち越しに成功した。7回にもフィリーズは9番ヨハン・ロハスの三塁打を足がかりに、犠牲フライで1点を追加。

3点のリードはフィリーズブルペンには安全圏かと思われたが、Dバックス打線はそこから反撃に転じた。

7回には一死満塁のチャンスを作り、4番クリスチャン・ウォーカーが押し出し四球で1点を返した。そして、8回には一死2塁から代打アレック・トーマスがプールに飛び込む2ラン本塁打を放ち、試合は同点となる。同点だけにとどまらず、1番ケテル・マーテの二死からの安打を足がかりに再びチャンスを作ると、3番ガブリエル・モレノが左中間に勝ち越しタイムリーで逆転に成功した。

1点のリードを奪った9回、Dバックスは守護神のポール・シーウォルドが完璧に抑え、6対5で勝利した。

Dバックスの若手選手たちの躍動が続いている。

トーマスの値千金の同点弾によって、今年のプレーオフにおけるDバックスは23際以下の選手の本塁打数が史上2位の10本となった。(『MLB.com』のサラ・ラングス)そのランキングの1位は2015年のカブス(11本)、3位は2017年のアストロズ(9本)と、野手の若手スターを擁して後に世界一を成し遂げるチームが並ぶ。

さらに勝ち越しタイムリーを放ったのも23歳のモレノと、若い打者たちの勝負強さが今日のDバックスを救うことになった。

シリーズ突破を狙う上では、Dバックスはもう1人の23歳の奮起が必要だろう。チーム最大のスターであるコービン・キャロルは、リーグチャンピオンシップでまだ1安打と苦しんでいる。

勝った方が王手の第5戦は明日に予定されている。先発はフィリーズがザック・ウィーラー、Dバックスがザック・ギャレンとエース対決が再び実現する。

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