岩手県、関係人口増へ新地方債 ネットで個人向け、全国初

 岩手県は、関係人口の拡大を目的とした個人向け地方債(県債)を年内にインターネットで発行する。ネットの特性を生かして主に県外在住の20~40代の若者や女性をターゲットとし、発行額は10億円程度を見込む。購入単位は1口1万円。関係人口に着目した個人向けの地方債発行は全国初で、購入をきっかけとした本県への関心の高まりを狙う。

 年限は5年で満期一括償還。利回りなどの条件決定は11月か12月を予定する。取り扱い証券会社は県外在住の20~40代の若者や女性の口座開設者が多いSBI証券を選定。個人向け地方債は住民(県民)を対象に発行する例が多いが、今回は同社に口座を開設している人であれば県内外問わず購入できる。

 同社の商品説明ページに県の移住・定住や就職支援の取り組みを発信するホームページへのリンクを掲載し、U・Iターンの促進につなげる。県のふるさと納税もリンク先にし、歳入確保に向けた相乗効果を目指す。

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