●金箔や加賀象嵌体験
金沢の工芸を見て触れて楽しむ「KOGEIフェスタ!」(北國新聞社特別協力)は21日、金沢市のしいのき迎賓館で2日間の日程で開幕し、親子連れらが金箔(きんぱく)や加賀象嵌(ぞうがん)の体験を満喫した。同じ会場や近隣では「金沢食文化フェスタ」なども開かれ、雨の城下町を文化の薫りで彩った。
●素囃子の演奏披露
国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)の事業として開催された。
会場には九谷焼、金工、金沢箔など11の体験ブースが設けられた。子どもからお年寄りまでが引っ切りなしに訪れ、小皿やストラップ作りを通じてふるさとの伝統に親しんだ。金沢素囃子(すばやし)保存会による素囃子の演奏や、工芸品と生け花の展示も繰り広げられ、工芸の魅力を伝えた。
金沢と同じく国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「創造都市」に認定されている地域の文化を紹介するコーナーでは、山形県鶴岡市の笹巻・とち餅、大分県臼杵市の臼杵せんべいや臼杵焼、兵庫県丹波篠山市の丹波焼を作って楽しむ企画が人気を集めた。
屋外にテントを並べた「KOGEIマルシェ」では、九谷焼や漆の食器、アクセサリーなど多彩な雑貨が紹介され、来場者がお気に入りの一品を見つけようと目を凝らした。
しいのき迎賓館では同時に「金沢食文化フェスタ」(北國新聞社後援)が始まり、飲食ブースでカレーやすし、甘エビのかきあげうどんなど多彩なメニューが振る舞われた。利き酒講座や漬物作りのワークショップも開かれた。
周辺では、金沢市役所庁舎前広場で「かなざわ国際交流まつり2023」(北國新聞社後援)などが行われ、市民や観光客が各会場を巡った。