脊髄性の小児まひとも呼ばれる「ポリオ」根絶目指して 宇都宮市内6カ所で募金呼びかけ

 脊髄性の小児まひとも呼ばれ、ウイルスによって感染するポリオの根絶を目指す「世界ポリオデー」を今月(10月)24日に控え、21日に宇都宮市では社会奉仕団体の会員らが募金活動を行いました。

 募金活動を行ったのは、宇都宮市にあるロータリークラブや市内の高校生など合わせて100人以上です。「ポリオのない世界まであと少し」と書かれたのぼり旗を手に、JR宇都宮駅など市内6カ所で協力を呼びかけました。

 ポリオは脊髄性の小児まひとも呼ばれ、5歳未満の子どもがかかりやすいウイルス性の感染症です。汚染された水を介して人から人へ感染し、1980年代末の時点で、毎年世界中で推定35万人の子どもがポリオによる身体まひの犠牲になっていました。

 治療法はありませんが、ワクチン接種による予防が可能で、連合組織の国際ロータリーではこれまでに122か国で30億人以上の子どもたちにワクチンの接種を行ってきました。

 その結果、ポリオの発症はほぼなくなり、根絶まであとわずかとなっているということです。この活動で集まった寄付はワクチンの購入などに充てられます。

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