10月21日、2023年MotoGP第16戦オーストラリアGP MotoGPクラスの土曜日セッションがフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは予選で17番手を獲得し、決勝は14位で終えている。フランコ・モルビデリは予選20番手、決勝は17位となった。
朝から雲が多く広がる天候の下、MotoGPクラスのセッションはフリー走行2回目からスタートした。予選前最後の走行となるこのセッションで、クアルタラロは1分29秒826の7番手、モルビデリは1分31秒051の21番手で終えている。
迎えた予選Q1では、ふたりとも序盤から順調に自己ベストを縮めていく。クアルタラロは1分29秒台から、最後のアタックで1分28秒925まで短縮させたが、7番手で17番グリッドが決定。モルビデリも1分29秒台の壁を越えることはできなかったが、1分29秒419まで自己ベストを縮め、20番グリッドを獲得した。
予選Q2進出を果たせず、決勝では後方グリッドからの追い上げを図るヤマハのふたりだが、クアルタラロはスタートで大きく出遅れ、一時は最後尾まで後退してしまう。しかし、早々に中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）を交わすと、その後も周回を重ねるごとに次々と前を走るライダーをパスしていく。猛攻を続けるクアルタラロは、ファイナルラップの最終コーナーでマルク・マルケス（レプソル・ホンダ・チーム）を捉え、14位でフィニッシュしてポイントを獲得した。
モルビデリは、好スタートを切って一気に18番手に浮上。しかし、ミゲール・オリベイラ（クリプトデータRNF・MotoGPチーム）との一騎打ちに敗れて順位をひとつ落とし、さらにクアルタラロともバトルを繰り広げた末に、20番手まで後退してしまう。その後、最終ラップで中上とポル・エスパルガロ（GASGASファクトリー・レーシング・テック3）を仕留めて17位でチェッカーを受けた。
■ファビオ・クアルタラロ（予選：17番手、決勝：14位）
「予選も決勝も非常にタフな展開だった。前進を目指して、ひたすら仕事を続けるしかないね。このようなフィーリングになるとは予想していなかった。もっとずっと良い状態を想像していたんだ。でも現実はこういうことだね。だからいつものように、懸命に仕事に取り組み解決策を追求するだけだよ」
■フランコ・モルビデリ（予選：20番手、決勝：17位）
「前半の戦い方については満足するべきだろう。でも後半になると、残念ながら大幅にペースが落ちてしまった。フロントのミディアムコンパウンドの選択が間違っていたのかもしれない。どちらにせよ、明日もレースができるとしたら、もう一歩、前進を目指すよ。スタートを改善し、そのあとのライディングでも今日以上にプッシュしようと思う。求めれば何でもできると信じ続けることが大切だね」
