久保が途中出場直後にアシスト B・メンデスのゴールでR・ソシエダがマジョルカ下す|ラ・リーガ

写真:投入直後に流れを変えた久保 ©Getty Images

10月21日、ラ・リーガ第10節のレアル・ソシエダ vs マジョルカの一戦がレアレ・アレーナで行われた。

前節のアトレティコ・マドリード戦では、疑惑のPK判定もありリーグ戦の連勝が3でストップしたレアル・ソシエダは、代表ウィーク明けということもあり、前節のスターティングメンバーから数人を変更した。センターバックにはスペイン代表に召集されたロビン・ル・ノルに変わりマンジョン・パチェコが先発出場。また、日本代表の久保建英はこの日ベンチからのスタートとなり、前線にはミケル・オヤルサバルとカルロス・フェルナンデスが前線にはいった。

一方、ハビエル・アギーレ監督率いるアウェイのマジョルカは、前節のバレンシア戦で採用した4バックではなく、5バックの布陣で臨んだ。センターバックにはマルティン・ヴァルイェント、マティヤ・ナスタシッチ、そしてホセ・マヌエル・コペテという並びとなった。そして前線には、昨季チームトップスコアラーのヴェダト・ムリキ、サイル・ラリンの2トップでスタートした。

キックオフ前には、アジア人初となるラ・リーガ月間MVPを獲得した久保の表彰が行われたこの試合、2分にアウェイのマジョルカはこの日最初のチャンスを迎える。後方からのパスを前線のムリキが収めると、ムリキのパスに抜け出したラリンが右足でシュートを放つも、GKアレックス・レミロが右手1本で防ぐ。

11分にもラリンが再びチャンスを迎える。ダニ・ロドリゲスがピッチ中央付近からDFラインの裏のスペースへスルーパスを送ると、抜け出したラリンが決定機を迎えるも、ここもレミロのセーブに阻まれる。

試合は膠着状態となり、両チーム中々チャンスをつくれずにいる。36分には、後方からのロングフィードを前線で収め、最後はミケル・メリーノのパスに、アルセン・ザハリャンがペナルティエリア外からロングシュートで狙うも、惜しくも枠の右に外れる。

前半立ち上がりはアウェイのマジョルカペースで進み、幾つか決定機を迎えたものの、両チーム得点を奪えず試合は後半へ。

後半立ち上がりの52分、最初のチャンスはマジョルカが迎える。ペナルティアーク付近からのダニ・ロドリゲスのシュートをレミロが防ぎ、そのこぼれ球にラリンが反応しシュートを放つも、ここもレミロが体を張ってストップし、マジョルカに先制点を与えない。

ここまで思うような形で試合をコントロールできていないレアル・ソシエダは60分、この日ベンチからのスタートとなったDFアマリ・トラオレ、久保を投入し右サイドからの活性化を図る。

すると64分、投入直後の久保がいきなり起用に応える。右サイドでボールを受けた久保が正確なクロスを供給すると、今季好調なブライス・メンデスが頭で合わせ、ホームのレアル・ソシエダが先制に成功する。

直後の67分にも、途中交代でピッチに入ったトラオレがペナルティアーク右からクロスをいれると、ブライス・メンデスが中央へ折り返すと、最後はオヤルサバルが詰め2点目に思われたが、オフサイドの判定でゴールは取り消しとなる。2点目とはならなかったが、途中交代のトラオレ、久保の投入により試合の主導権を握る。

アウェイのマジョルカも反撃に出るべく、前線に2枚交代を行う。アントニオ・サンチェス、ラリンに代えてアブドン・プラツ、アマト・エンディアイェを投入する。

すると75分、コーナーキックからマジョルカが決定機を迎える。ダニ・ロドリゲスは中央へのクロスを選択すると、ムリキが頭で繋ぎ、最後はサム・コスタがヘディングで狙うも、シュートは惜しくも枠の右に外れる。

89分にもマジョルカがビッグチャンス、途中投入のアマトがドリブルでペナルティエリアに侵入しシュートを放つも、GKレミロがビッグセーブで防ぐと、こぼれ球をムリキ、アマトが狙うもクロスバーとDFの対応に遭い、ここでも同点ゴールとはならない。

試合はこのまま1ー0で終了し、ホームのレアル・ソシエダが勝利を収め勝ち点を18に積み上げ、暫定5位に浮上した。一方のマジョルカも開始直後、終盤にチャンスを迎えたが惜しくも敗戦、これでリーグ5試合勝ちなしとなった。

◉試合結果
レアル・ソシエダ 1ー0 マジョルカ

1-0 64分 ブライス・メンデス(レアル・ソシエダ)

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