<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(10)】男子フリースタイル125kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

 

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子フリースタイル125kg級】
アミール・ホセイン・アッバ・ザレ(Zare, Amir Hossein Abbas=イラン)

(ともにUWWサイトより)

 2001年1月16日生まれ、22歳。2018年にカデット(現U17)でアジア選手権と世界選手権を制し、ユース・オリンピックで2位。翌2019年の世界ジュニア(現U20)選手権は2位に終わったが、その後のU23世界選手権で優勝。

 2019年からシニアの闘いへ。同年は層の厚い国内の闘いを勝ち抜けなかったが、その後、順調に力を伸ばし、2021年春の東京オリンピック国内選考で、前年の世界選手権で出場枠を取った選手を退けて同オリンピックの代表へ。準決勝で世界3連覇のゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)に敗れて銅メダル。直後の世界選手権の決勝でペトリアシビリに雪辱して世界一へ輝いた。

 イランの最重量級が世界一に輝くのは、1989年以来、2人目の快挙。2022年世界選手権は3位に終わったが、2023年は2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)で優勝し、世界一へ返り咲いた。


 ■アミール・ホセイン・アッバ・ザレの話「優勝はしたが、国内には若くてやる気のある選手が多くいる。彼らを倒してオリンピックに出場し、最高の結果を得られるよう努力する」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝  ○[テクニカルスペリオリティ、4:47=11-0]Petriashvili, Geno(ジョージア)
準決勝  ○[4-0]Akgul, Taha(トルコ)
準々決勝 ○[11-4]Ligeti, Daniel(ハンガリー)
3回戦  ○[テクニカルスペリオリティ、2:07=10-0]Jonovan Darius SMITH(プエルトリコ)
2回戦  ○[7-2]Dzianis KHRAMIANKOU(AIN=ベラルーシ)
1回戦   BYE


【表彰式】

(UWWサイトより)

[2]Petriashvili, Geno(ジョージア)
[3]Parris, Mason Mark(米国)
[3]Akgul, Taha(トルコ)
[5]★Kurbanov, Abdulla(AIN=ロシア)
[5]Ligeti, Daniel(ハンガリー)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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