●梨紗子「再び世界の舞台に」
●友香子68キロ級で「パリ狙う」
●JOCイベント、金沢で交流会
東京五輪レスリング金メダリストの金城梨紗子(28)と川井友香子(26)=ともにサントリー、津幡町出身=が21日、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開かれたイベント後に取材に応じ、現役続行を表明した。姉の梨紗子は「もう引退じゃないかと思う人がいると思うが、しつこくやってみる」と笑顔で話し、パリ五輪出場の可能性を残す妹は「出ない理由はない」と五輪選考を兼ねた12月の全日本選手権での進撃を誓った。
リオ、東京と2個の五輪金メダルを持つ梨紗子は東京大会を制した57キロ級でパリ五輪出場が消滅。昨年5月に第1子を出産し、母親として世界選手権制覇を目指し「レスリングが好きという気持ちがどうしても冷めない。もう一度、世界の舞台に立ちたい」と話した。全日本は57キロ級か59キロ級に出場する予定。
東京五輪62キロ級を制した友香子は五輪階級で唯一代表が決まっていない68キロ級で五輪出場を目指す。全日本で優勝すれば、世界選手権5位の石井亜海(育英大)と五輪切符を懸けたプレーオフに進む。「いろんな階級から強い選手が集まってくるが、挑戦したい」と力を込めた。
日本オリンピック委員会(JOC)主催のイベントには北信越5県の小学4~6年生約50人が参加し、スパーリングなどで一緒に汗を流した。姉妹の古巣である金沢ジュニアに所属する佐々木快晴君(12)=金沢市朝霧台小6年=は「動きが速くてかっこよかった。教えてもらったタックルを練習したい」と目を輝かせた。
●県スポーツ大使委嘱 知事「教員になって」
イベントの途中には、県スポーツ大使の委嘱状交付式も行われ、1984年ロサンゼルス五輪レスリング日本代表の馳浩知事が委嘱状を手渡した。あいさつで馳知事は2人が中学高校体育の教員免許を持っていることに触れ、「石川県に戻って教員になってくれんかな」とセカンドキャリアを提案していた。