地元に伝わる人形浄瑠璃、小学生が学ぶ「学校での練習楽しみ」 京都・京丹波

「和知人形浄瑠璃」発祥の地で人形に触れる児童たち(京丹波町大迫)

 京都府京丹波町本庄の和知小で、長老ケ岳や地元の伝統芸能ゆかりの地を巡る校外学習があった。児童は小中高学年で三つに分かれて徒歩や電車で各地を訪ね、地域の魅力を肌で学んだ。

 同小は地域の風土や歴史、社会との関わりについて学ぶ「和知の子フィールドワーク」を設けている。6日は地元住民らでつくる「うらら会」が案内役を務め、児童のほか、保護者やボランティアらも参加した。

 3、4年26人は「和知人形浄瑠璃」発祥の地とされる同町大迫を訪問。和知人形浄瑠璃会の大田喜好会長(85)から「江戸時代末期に始まり、村人の娯楽として、農閑期に楽しまれていた」と説明を受けた。

 人形が保管されている蔵も見学し、児童は同会メンバーから教わりながら、実際に人形の頭や手を動かしていた。4年の女子児童(9)は「今は学校で浄瑠璃の語りを学んでいる。人形を操るのは難しかったけど、練習するのが楽しみ」と笑顔で話した。

 同日、1、2年は和知太鼓の発祥の地とされる同町広野の藤森神社へ、5、6年は長老ケ岳をそれぞれ訪れた。

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