NLCS第4戦で代打同点弾のトーマス 「夢のなかで見るプレーだ」

日本時間10月21日、ダイヤモンドバックスは本拠地チェイス・フィールドで行われたフィリーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦に6対5で逆転勝利を収め、シリーズの対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込んだ。プレーオフの7勝先取制のシリーズで初戦から2連敗したあとにシリーズを制したのは過去14チーム。ダイヤモンドバックスはア・リーグのアストロズとともに、史上15チーム目になることを目指している。第4戦でチームを救ったのは、2試合連続でスタメンを外れた若手外野手だった。

ダイヤモンドバックスは2点ビハインドの8回裏、先頭のルルデス・グリエルJr.が二塁打を放ってチャンスメイク。打席にはベテランのエバン・ロンゴリアが入り、アレック・トーマスはエマニュエル・リベラの代打として、ネクストバッターズサークルで待機していた。

ロンゴリアの打席中、ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督はトーマスをベンチ近くに呼び、話しかけた。トーマスに対して何かアドバイスをしたわけではない。ロンゴリアの打席結果次第では、送りバント要員として、トーマスではなくジョーダン・ローラーを使う可能性があることを伝えたかっただけだった。

ロンゴリアがレフトライナーに倒れて一死2塁となり、ロブロ監督はそのままトーマスを代打に起用することを選択。トーマスはフルカウントからの6球目、フィリーズのクレイグ・キンブレルが投じた外角へのボール気味の4シームをとらえ、右中間に同点の2ラン本塁打を叩き込んだ。

「あのプレーは、間違いなく夢のなかで見るものだ。それが現実に起き、しかも自分自身に起きるなんて信じられない。あの瞬間を迎えられたことに感謝している。非現実的だよ。クレイジーだ。まだ実感が湧いていないけれど、最高だった」と興奮気味に話したトーマス。決勝打を放ったのは同じ23歳のガブリエル・モレノだったが、試合のヒーローは間違いなくトーマスだった。

ダイヤモンドバックスは今回のプレーオフで4度の逆転勝利を記録。これは出場全チームのなかで最多の数字である。7回以降にリードされた状態から2試合連続で逆転勝利を収めたのは、2015年ワールドシリーズ第4~5戦のロイヤルズ以来の快挙となった。

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