京都市内で火災件数が急増 消防が「火の用心」呼びかけ

火災発生の急増を受けて啓発活動をする左京消防署員ら(京都市左京区・洛北阪急スクエア)

 京都市で火災の発生件数が急増している。飲食店だけでなく、住宅のタバコやこんろなど火の不始末が原因と思われる事案も多く、市消防局では「いま一度『火の用心』を心がけてほしい」としている。

 市内での火災件数は19日現在で176件と昨年同時期と比べて29件増加している。焼死者は9人で昨年比7人増と大幅に増えていて、暖房器具などによる火災が増えやすい冬場を前に同局が危機感を募らせている。

 市民に防火を呼びかけようと、18日には左京区の洛北阪急スクエアで街頭啓発活動を実施。左京消防署員や左京消防団員ら約20人が、火災の急増を知らせるチラシを買い物客に配った。

 同局では「火種が残ったままのタバコをごみ箱に捨てて火災になるなど、少し気をつければ防げる事案も多い」としている。

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