竹田市民らの有志が21日、同市久住町有氏で流しそうめんの距離のギネス世界記録に挑戦した。4031.76メートルの竹のといが組まれ、1回目で成功。長野県高森町の記録(3515.42メートル)を塗り替えた。
といは1100本ほどの竹を加工して組まれ、出発地は湧水「一番水」近くの草原。下りの傾斜を生かして県道阿蘇くじゅう公園線を経由し、高丘神社付近まで続いた。麺は特産のトマト、カボス、トウモロコシを活用した3色そうめんを使った。
午前10時過ぎから開始。作業責任者の和田貫汰さん(24)=市内竹田町=が一つかみのそうめんを勢いよく流れる水に投入した。約1時間半かけて規定量の25グラムを上回る約60グラムがゴール地点に到着。ギネス世界記録公式認定員のトラバリー・アイニさん(28)が記録達成を宣言した。
有志や観覧者は「よっしゃー」と歓喜。地元の石原自治会長の吉野幸則さん(73)、公代さん(71)夫婦が麺を食べた。
市内の母親団体「竹姫」が中心になって企画し、ボランティアら延べ千人以上が関わってきたという。竹姫の安倍美緒代表(43)は「水や竹、広大な土地など竹田の素晴らしい財産を用いた挑戦だった。企画を通し、子どもらが夢を語れる町になれば」と話した。