大瀬戸の海で力漕 岐阜の高校生がペーロン体験 思い出刻む

体験ペーロンでレースを楽しむ生徒たち=西海市、瀬戸港

 岐阜県立長良高(岐阜市)の2年生約360人が18、19の両日、修学旅行で西海市大瀬戸町を訪れ、瀬戸港でペーロンを体験した。
 新型コロナウイルス対策の行動制限緩和を受け、大瀬戸ペーロン振興会(井手孝博会長)が4年ぶりに受け入れを再開した。岐阜県は「海なし県」。同校は地元ではできない体験をしてもらおうと2011年から大瀬戸でのペーロンを修学旅行に取り入れている。
 18日は4クラス約160人が参加し、振興会の会員からこぎ方などを教わった後、クラスごとに4隻のペーロン船に乗り込んで波を体感。往復500メートルのコースでクラス対抗レースにも臨み、太鼓の音に合わせてかけ声を出しながら、力強いかいさばきを見せていた。
 フェリー以外の船に乗ったのは初めてという寺薗未姫さん(16)は「折り返しのブイを回る時はきつかったが、みんなで力を合わせて頑張ることができて、本当に楽しかった」と笑顔で話した。

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