「壬生菜」の発祥地知っている? 地元の小学生が栽培・販売へ 京都・中京

校内のビオトープに壬生菜を植え付ける児童ら(京都市中京区壬生松原町・朱三小)

 地元の名を冠した京野菜を知ろうと、京都市中京区壬生にある朱雀第三小の3年生約50人が「壬生菜」の栽培を始めた。校内のビオトープに苗を植えて育て、収穫後は地元の西新道錦会商店街の活性化イベントでの販売を目指す。

 3年生は総合的な学習で京野菜と地元の商店街を学んでいる。多くの児童は、かつて壬生地域で栽培されていた壬生菜について、授業を受けるまで知らなかったという。

 10月中旬、市都市緑化協会や中京区役所が壬生菜の苗約110株を用意。児童らは協会職員らの指導を受けてポットから丁寧に苗を取り出し、畑に植えた。また、同協会「花と緑の普及員」の駒井修さん(73)が「壬生菜は、葉がギザギザの水菜とカブラが交雑して生まれたのではと言われています」などと壬生菜の歴史を紹介すると、興味深そうに聞いていた。

 今後は12月2日の商店街イベントでの出店に向け、2日に1回程度の水やりや葉を食べるバッタの捕獲などを続けるという。

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