ケリーの重砲が決勝点!長谷川唯フル出場のシティが19歳GKの奮闘伴い、曲者レスターに辛勝【FAWSL】

マンチェスター・シティのMF長谷川唯[写真:Getty Images]

FA女子スーパーリーグ(FAWSL)の第4節、レスター・シティvsマンチェスター・シティが21日にキング・パワー・スタジアムで行われ、アウェイのシティが1-0で勝利を収めた。
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シティの所属するなでしこジャパンのMF長谷川唯はアンカーポジションで先発フル出場。相手のマンマークに苦しむ場面も散見されたが、要所で持ち味を発揮した。

2勝1分けのスタートを切り、無敗で顔を合わせた両チーム。自陣からつなぐスタイルを指向するシティに対し、レスターが高い位置ではめ込んできたため、ビルドアップには手を焼いた。その分、レスター陣内には広大なスペースが生じ、シティは長いボールをジャマイカ女子代表FWカディジャ・ショーに当てる選択をしながら牽制。10分にはまさにその形で先制点を奪う。

近い選手へのパスコースを切られたGKキアラ・キーティングは、ハーフウェーライン付近のショーへのロングフィードを供給。後方中央のスペースへ落としたボールにオランダ女子代表MFジル・ルートが反応し、相手が寄ったところで右のイングランド女子代表FWクロエ・ケリーへ。駆け上がったケリーがフリーで受け、ボックス手前右から右足を振り抜くと、パンチのある一撃がGKの手を弾いてゴールに吸い込まれた。

早々に試合を動かしたシティだったが、レスターのハイプレスには苦戦。中継役の長谷川は常に密着マークされ、くさびのパスが引っ掛かり逆襲を受ける場合も見受けられた。

ただ、その中でGKキーティングが攻守で奮闘。10月末の女子ネーションズリーグ(UWNL)へ向けたイングランド女子代表に初招集された19歳守護神は、度々のショットストップでチームを救えば、組み立てでも先制点のように逃げ道を探して中長距離のパスを通し、疑似カウンターの起点となった。

シティはプレスにはまっての窮地もありながら、それをひっくり返しての好機も量産。とはいえ、レスターの元U-20ドイツ女子代表GKヤニナ・ライツィヒも好セーブを連発し、最少点差のまま推移したことで試合は終盤まで息詰まる展開に。最後はうまく時間を使いながら逃げ切ったシティが連勝を飾っている。

レスター・シティ 0-1 マンチェスター・シティ
【シティ】
クロエ・ケリー(前10)

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