プレミアリーグのチェルシーは19日、ファッションブランド「NICHOLAS DALEY(ニコラス・デイリー)」とコラボレーションした限定ウェア・コレクションを発表した。
本コレクションはクラブ史上初の黒人選手ポール・カノヴィルへ敬意を表し、カノヴィルがクラブに残した“遺産”を祝うものとなっている。
Chelsea × Nicholas Daley Track Jacket
チェルシー × ニコラス・デイリー トラックジャケット
世界的に注目されている新進気鋭のデザイナー、ニコラス・デイリーによる自身のブランド「NICHOLAS DALEY」。今回のコラボレーションではブルーを基調にチェック柄をあしらったジャケットとスカーフを手掛けている。
ジャケットの襟部分には“THE PRIDE OF LONDON”をレタリング。絶妙に配したチェック柄と袖口などのストライプ柄が美しい。
アイテムの正式な名は「テラス・トラックスーツ・ジャケット」。テラスとは主に80年代にイングランドのサッカーファンを中心に流行したスポーツファッション(テラスファッション)を指す。ある意味ではスポーツウェアの街着の原点とも言えるファッションスタイルだ。
本コレクションのモデルでカノヴィル本人が登場。
チェルシーでは1981-82から85-86までの5シーズンでプレーしたカノヴィル。スピードとクロスを武器とし、83-84シーズンはチームの1部昇格に貢献した。今回のコレクションは、その当時のホームユニフォームをベースにデザインされている。
カノヴィルとデイリー。元フットボーラーと気鋭のデザイナーの間には何の接点もなさそうだが、実は一つだけ存在する。
Chelsea × Nicholas Daley Scarf
チェルシー × ニコラス・デイリー スカーフ
スカーフは片面に“THE PRIDE OF LONDON”を、反対面にはチェック柄をそれぞれデザイン。ポール・カノヴィルの愛称“KING CANNERS”と「NICHOLAS DALEY」のダブルネームを配する。
マフラーと一緒に写るのは今回のコレクションのモチーフとなっているユニフォーム。1983-84と84-85の2シーズンで使用したホームユニフォームで、2部時代の83-84シーズンはカノヴィルの活躍もあり1部昇格を決めている。
この男性が日本でも人気の高いデザイナーのニコラス・デイリー。カノヴィルとは“カリブ海にルーツを持つ”という接点がある。デイリーはジャマイカ系イギリス人で、カノヴィルの父親はドミニカ国の出身だ。
本コレクションには男女トップ選手やユース選手がモデルとして参加。ここではレヴィ・コルウィル、コナー・ギャラガー、ゼチラ・ムショビッチ(女子GK)の3選手によるモデル姿をご紹介しよう。
【関連記事】この秋冬の街着にしてみたい「最高の復刻レトロジャージ」5選
「チェルシー×ニコラス・デイリー」コレクションはチェルシーの公式オンラインストアで販売中。ただしジャケットは現時点で完売中のようだ。
今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。