【シンガポール】シートリウム、地域初の浮体式積層ESS導入[製造]

シートリウムは浮体式積層エネルギー貯蔵システムを導入した(同社提供)

シンガポールの油田開発用リグ(掘削装置)大手シートリウムは、東南アジア初となる浮体式積層エネルギー貯蔵システム(ESS)を導入する。同社の浮体式リビングラボ(FLL)に設置済みで、2024年1~3月期までに運用を開始する。

浮体式積層エネルギー貯蔵システムは、オフピーク時にエネルギーを貯蔵し、それ以外の時間帯にエネルギーを供給する大型バッテリーとして機能する。陸上型と比べて設置面積を最大40%削減できるため、国土が狭いシンガポールに適しているという。

人工知能(AI)と機械学習アルゴリズムを利用したスマート・エネルギー・マネジメント・システムなどの高度なエネルギー管理機能が搭載され、運用効率やエネルギー転送を高める。

シートリウムが導入した浮体式積層エネルギー貯蔵システムの最大貯蔵容量は7.5メガワット時。4部屋タイプ(3ベッドルーム)の公営住宅(HDBフラット)約600世帯の1日分の電力を賄うことができる規模となる。

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