書架増設、除籍も限界 宮崎県内図書館 収蔵率逼迫

2031年度に収蔵能力の上限を迎える見込みの県立図書館書庫。多くの県内公立図書館が収蔵スペースの確保に苦慮している=19日午後、宮崎市

 宮崎日日新聞が実施した県内全公立図書館の調査で、多くの施設で収蔵スペースが逼迫(ひっぱく)していることが明らかになった。各自治体は処分に当たる「除籍」を増やしたり、書架を増設したりしているが、小手先の対策では限界があり、除籍の際に、書籍の内容より数が優先される事態も起こりうる。抜本的な解決には多額の費用が必要で、関係者は頭を悩ませている。

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