弁当の「ぶんごおおの飯」再び販売へ 11月に200個限定、地元野菜PR【大分県】

「ぶんごおおの飯」をアピールする豊後大野市料飲店組合の役員ら=豊後大野市役所
地元産のおいしい野菜を詰め込んだ「ぶんごおおの飯」。神楽や滝、磨崖仏など観光名所のイラストを載せた紙でくるんでいる

 【豊後大野】豊後大野市料飲店組合(高倉健至組合長)は、市内の地域おこし団体が考案したものの新型コロナウイルス禍でほとんど販売されなかった「ぶんごおおの飯」を再び売り出す。地元産の野菜をふんだんに使った多くのおかずを詰め込んだ弁当。11月に市内であるイベントで200個限定で発売する。

 弁当は「vungoono(ぶんごおおの)プロジェクト」(冨高あずさ代表)が2020年度に県の補助金を活用して作った。今回、「豊後大野のおいしい野菜をPRできる弁当をお蔵入りさせるのはもったいない」と同組合で扱うことにした。

 メニューは、一般公募で寄せられたアイデアを参考にした10品。おおいた和牛のブロック肉を細かく切って甘辛く味付けした肉そぼろ、乾シイタケの南蛮漬け、切り干し大根の白あえ、大学芋、白菜の金ごまあえなどで、竹の皮をイメージした容器に入れている。

 今月上旬に同組合の役員5人が市役所を訪れて報告。試食した川野文敏市長は「とってもおいしい。野菜たっぷりで自然豊かなまちをアピールできる素晴らしい弁当。積極的に応援したい」と太鼓判を押した。

 11月12日に市内三重町内田のエイトピアおおので開かれるイベント「ぶんごおおのフェスタ」で、1個1500円(税込み)で販売する。

 高倉組合長(49)は「コロナ禍では飲食店に補助金を出してもらい助けてもらった。弁当を通じて豊後大野の名前を全国に広めることで恩返しをしたい」と話した。

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