アストロズがアルトゥーベとの生涯契約を希望 現行契約は来季まで

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、アストロズはホセ・アルトゥーベにキャリアの残りを自軍で過ごしてもらいたいと考えており、契約延長に向けた交渉の準備をしているようだ。アルトゥーベは2018年3月に7年1億6350万ドルでアストロズと契約延長。今季が7年契約の6年目であり、現行の契約は来季までとなっている。プレーオフの戦いを終えたあと、来季のレギュラーシーズン開幕までに何らかの動きがあるかもしれない。

7年連続リーグ優勝決定シリーズ進出という球団史上最高の黄金期を謳歌しているアストロズだが、2024年シーズン終了後のオフは1つの節目となる。7年契約を結んでいるアルトゥーベと5年契約を結んでいるアレックス・ブレグマンが同時にFAとなり、エースのジャスティン・バーランダーと守護神ライアン・プレスリーもオプションの動向次第ではチームを去る可能性があるからだ。アストロズとしては、誰を残すのか、誰を手放すのか、難しい選択を強いられることになるだろう。

だからといって、アストロズが簡単にアルトゥーベを手放すことは考えにくい。33歳となった今季は故障の影響で90試合しか出場できなかったが、それでも打率.311、17本塁打、51打点、14盗塁、OPS.915の好成績をマーク。プレーオフでも3本塁打を放つなど存在感を発揮している。黄金期に突入する前の低迷期からレギュラーとして活躍してきたチームの看板選手であり、フロントオフィスが「フランチャイズプレーヤーとしてキャリアを終えてほしい」と考えるのは当然と言える。

アストロズはすでに主砲ヨーダン・アルバレスと6年1億1500万ドルで契約延長を済ませているが、フランバー・バルデス、カイル・タッカーという投打の主軸は2年後のオフにFAを控えている。アストロズは一部の例外を除いて、5年を超えるような長期契約をオファーしない方針を貫いており、ブレグマン、クリスチャン・ハビアー、ランス・マカラーズJr.に与えられたのもすべて5年契約だった。5年を超える契約が必要となったジョージ・スプリンガーやカルロス・コレアは無理に引き留めることはしなかった。

アルトゥーベは前回7年契約を結んでいるように、アストロズにとって例外的な存在と言えるかもしれない。新しく5年契約を結べば39歳のシーズンまで、6年契約なら40歳のシーズンまでをカバーすることになるが、アストロズはアルトゥーベに対してどんな新契約をオファーするのだろうか。

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