韓国俳優 ジス 過去の校内暴力疑惑でドラマ降板後に入隊「もどかしかった」2年ぶりにメディアで胸中語る

ドラマ「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」や「力の強い女 ト・ボンスン」などに出演し、人気を博していた俳優のジスが、約2年ぶりにメディアに登場、かつて校内暴力の加害者であることを認め、活動を自粛した当時の心境を打ち明けた。

韓国メディアのスポーツ朝鮮が単独でインタビューを行った記事を、要約してお伝えする。

ジスは2021年3月、校内暴力の加害者という疑惑に包まれる。「ジスとクラスメートだった」と言うA氏が、オンラインコミュニティーで「キム・ジスは現在、親切なフリをして彼特有の笑みを浮かべテレビに出演しているが、彼は校内暴力の加害者、暴力団、ヤクザ以上でも以下でもない」と主張した。

その後、ジスから暴力被害を受けたと主張するコメントと、これを目撃したという証言が相次いだ。

議論が膨れ上がると、ジスは「過去に自身の犯した非行について、いかなる弁明の余地もない」と直筆で謝罪文を投稿。当時、放送がスタートしたばかりだったドラマ「月が浮かぶ川」を降板、所属していた事務所のキーイーストとも契約を解除した。

しかし4カ月後の2021年7月、ジスは最初の暴露コメントの投稿者をはじめ、校内暴力関連のコメント作成者たちを、虚偽事実による名誉毀損の疑いで告訴する。捜査の結果、最初の暴露者A氏とこれに同調したコメントを残した人物は、無罪処分に。ジスは同年10月に入隊し、最近国防の義務を終えて除隊した。

約2年ぶりに、該当疑惑について口を開いたジスは「腹立たしくなかったと言えば、うそになる。僕がやっていないことまでうわさになり、公論化され、それが既成事実化されてしまった」ともどかしい胸の内を明かす。

また、歳月を経て申し開きをする理由を「校内暴力疑惑が浮上してドラマを降板し、すぐに軍へ入隊した。本当は1日も早く説明したかったが、所属事務所とも契約を解除してしまったため、それができなかった」「立場を明かして復帰するということではない。間違って知れ渡った内容について、違うと言いたかった」と説明した。

ジスは、最初に暴露文を投稿したA氏に最近会ったと言い、誤解を解き良くない感情を整理した現在は、頻繁に連絡を取り合う仲へと変化したという。ただ「僕がやったことではないが、悪い友人と仲良くしていたのは事実なので、その点は謝罪した。A氏だけでなく、他の友達にも謝りたい」と吐露してる。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

© 株式会社神戸新聞社