「遺体は徒歩で運んだ」 広島市で遺体を切断し海などに遺棄 男を再逮捕

広島市で知人男性の遺体を切断、一部を海などに捨てたとされる事件は新たな展開を迎えました。

男性を殺害したとして31歳の男が再逮捕され、徐々に事件後の行動が明らかになってきました。

広島市佐伯区の無職、渡部大地容疑者31歳。「殺人」の疑いで22日に再逮捕されました。

2021年、広島市内の住宅で知人の植木秀俊さんの顔面などを石のような物で殴るなどし、殺害した疑いがもたれています。

植木さんの長男は、広島テレビの取材にこう語っていました。

■植木俊太さん

「温厚な性格のお父さんだったので、人間関係でトラブルを抱えていることはなかったと認識しています。」

「一言でいうと、ふざけるな。返せよという思い。」

植木さんの遺体を切断、遺棄したとして逮捕されていた渡部容疑者。

事件現場となった住宅から遺棄現場の海岸までは直線距離でおよそ3キロ。

「遺体は徒歩で運んだ。」

捜査関係者によると、このような趣旨の供述をしていると言います。

また植木さんの車は事件直後、住宅からおよそ1.2キロ離れた場所で発見。

警察は、車の免許を持っていない渡部容疑者が植木さんの車を移動し、証拠隠滅を図った可能性もあるとみています。

植木さんの長男は、父親が失そうしたと思い、必死に情報を集めていました。

■植木俊太さん

「失踪から2年間、たびたび行旅死亡人の情報や、水死体が上がっていないか見てたんですけど、(遺体が見つかり)ショックでした。」

渡部容疑者は植木さんを殴ったことは認めているものの、殺害は否認してます。

警察は、2人に何らかのトラブルがあったとみて、くわしい経緯を調べています。

【2023年10月23日放送】

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