JR西日本から三セクへ経営移管 富山県西部の城端、氷見線

JR西日本から富山県の第三セクター「あいの風とやま鉄道」への経営移管が決まったJR城端線=19日、富山県高岡市

 富山県西部を走るJR西日本の城端線と氷見線の在り方を検討してきた県や沿線4市などの検討会は23日、県の第三セクター「あいの風とやま鉄道」に両路線の経営を移管させることを決めた。苦境が続く地方鉄道の存廃を議論する国の「再構築協議会」制度に先駆けた動き。

 あいの風とやま鉄道は、北陸新幹線開業でJR西から経営分離された並行在来線を運営。沿線4市は、両路線と一体で運営すれば、住民にとって利便性の高いダイヤを編成できるとして移管を求めていた。

 少子高齢化やマイカー普及に伴う利用者減少で収益が悪化したことなどを踏まえ、7月から検討会で今後の在り方を議論していた。

JR城端線と氷見線の今後の在り方を議論する検討会=23日午後、富山市

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