現在のスポーツウェア市場で上位を占めるNike、adidas、Puma。一般的にスポーツメーカーのビッグ3と呼ばれる存在だ。
サッカーの世界でもお馴染みのメーカーだが、実はこの3社すべてと契約した「超有名チーム」はそれほど多くない。例えばマンチェスター・ユナイテッドやパリ・サンジェルマンにはPumaがなく、ミランにはNikeがない。また、マンチェスター・シティにはadidasがない。
ところが例外的にこの全てと契約経験のあるチームがいくつか存在する。ここでは、その中から5つのチームをご紹介しよう。
ボルシア・ドルトムント
2023-24 Puma ホーム ユニフォーム
1998-2000 Nike ホーム ユニフォーム
1989-90 adidas ホーム ユニフォーム
Puma:2012-現在
Nike:1990-2000、2004-09
adidas:1975-83、84-90
かつて香川真司が光り輝くプレーを見せたドルトムント。CLは2度決勝に進出し、Nike時代の1996-97シーズンに優勝を成し遂げた。また、Pumaのユニフォームを着た2012-13シーズンは準優勝を経験している。一方80年代が中心のadidasは印象が薄いかもしれない。
バレンシア
2023-24 Puma ホーム ユニフォーム
2017-18 adidas ホーム ユニフォーム
2007-08 Nike ホーム ユニフォーム
Puma:2019-現在
adidas:1980-81、2014-19
Nike:2000-2009
ここ数年は低迷気味のバレンシアが最も強かった時代はNikeサプライヤー期だろうか。Nike契約初年度となった2000-01シーズンは2年連続となるCL決勝に進出。また、03-04シーズンはUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)を優勝している。
トッテナム・ホットスパー
2023-24 Nike ホーム ユニフォーム
2007-08 Puma ホーム ユニフォーム
1999-2001 adidas ホーム ユニフォーム
Nike:2017-現在
Puma:2006-12
adidas:1999-2002
3大メーカーのユニフォームで人気が高いのは、胸に「HOLSTEN」のロゴを付けたadidas時代の1999-2001モデルだろうか。あるいはNike時代にリヴァプールとCL決勝を戦った2018-19モデルも、ファンにとっては忘れられない一着かもしれない。
アーセナル
2023-24 adidas ホーム ユニフォーム
2017-18 Puma ホーム ユニフォーム
2000-02 Nike ホーム ユニフォーム
adidas:1986-94、2019-現在
Puma:2014-19
Nike:1994-2014
日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルも3大メーカーと契約経験がある。とりわけ強く印象に残るのはNike時代だろう。3度のプレミアリーグ優勝は全てNikeのユニフォームを着てのものであり、バルセロナに敗れ準優勝に終わった2005-06シーズンのCL決勝もこのブランドのユニフォームだった。
イタリア代表
2023 adidas ホーム ユニフォーム
2006 Puma ホーム ユニフォーム
1998 Nike ホーム ユニフォーム
adidas:1974、2023-現在
Puma:2003-22
Nike:1995-98
3大メーカー以外にもDiadoraやle coq sprtif時代にも名作が多いイタリア。しかし1社だけならやはりPumaとなるだろう。20年間のパートナー期間にワールドカップや欧州選手権を優勝。数々の栄光をともにつかみ取った最高のパートナーだ。
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adidas第1期については1974年以降も数年間サプライヤーだった可能性もあるが、詳細は不明。
詳しい方ならご存知のように、98年までのイタリアの選手用ユニフォームにはFIGC(イタリアサッカー連盟)の方針で、胸にサプライヤーロゴを付けていなかった。
そのためデザインが似ている70年代のユニフォームは、シャツ裏側のタグでしかメーカーを確認できない。外観では判別が難しく、それゆえに情報が錯綜することも多い時代だ。
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