鹿児島県・奄美群島の加計呂麻島で23日、国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事「諸鈍シバヤ」があり、紙の面を着けた演者がコミカルな芝居や踊りを披露した。新型コロナウイルスの収束で、開催は4年ぶりとなった。
諸鈍シバヤは1185年の壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、島に逃れた平資盛らが、島人と交流を深めるために演じたのが始まりとされる。
海岸でみそぎをすました演者は、拍子木や太鼓を先頭に、勇ましいかけ声で楽屋入り。地元の小中学生も加わり、山高帽をかぶった翁がはやしに合わせて口上を述べる「サンバト」など、11種目を演じた。