【Players on Fire PS⑤】PSで彼が打てばチームは勝利する

2年連続のワールドシリーズ進出まであと1勝に迫っているフィリーズ。昨年届かなかった世界一に向け、チームの主砲が調子を上げている。しかも彼がホームランを放つとチームは負けない。不敗神話はこのあとも続くのだろうか。

2012年に野手として史上最年少でオールスター・ゲームに出場すると、ナ・リーグ最年少で新人王に選出されたブライス・ハーパー。2015年には42本塁打でタイトルを獲得し、史上3番目の若さ、かつ満票での受賞は史上最年少となる快挙でMVPに輝いた。その後、2021年には2度目のMVPを受賞し、順風満帆なキャリアを歩んでいるかに見える彼にとって、足りていない勲章がある。それがワールド・チャンピオンだ。

2019年にフィリーズへ移籍すると、昨年はワイルドカードでポストシーズン(PS)に進出し、パドレスとのリーグ優勝決定シリーズ(LCS)ではリーグ優勝を決めた第5戦の逆転2ランを含む2本塁打を放ち、シリーズMVPを受賞した。

自身初のワールドシリーズ進出となったが、アストロズを前に悲願には届かなかった。今シーズンは再びワイルドカードでPSに進出し、2年連続でのワールドシリーズ進出にあと一歩のところまできている。

今シーズンのPSでのハーパーは、ワイルドカード・シリーズでは不振だったものの、地区シリーズ(DS)では3本塁打、打率.462と大活躍。LCSでも31歳の誕生日だった第1戦で3打数2安打2打点、PS史上4人目のバースデーホームランを放ち、勝利に貢献した。

さらに第5戦でもシリーズ2本目の本塁打を放ち、チームはワールドシリーズに王手をかけた。自身がPSで放った本塁打は通算16本。そして、彼が本塁打を放ったゲームで所属チームは現在11連勝中だ。ハーパーが本塁打を放つと負けない不敗神話が続いている。自身の打撃で再び勝利を呼び込み、悲願のワールド・チャンピオン獲得となるのか。不敗神話がどこまで続くのか注目したい。

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