就職氷河期世代を支援 再就職へ職業訓練を実施

 バブル崩壊後の就職氷河期世代の再就職支援のための、ものづくり分野での職業訓練の様子が23日、宇都宮市内で公開されました。

 栃木労働局は、バブル崩壊後に大学や高校を卒業した35歳から55歳までの就職氷河期世代と呼ばれる人たちの再就職支援の職業訓練を、宇都宮市のポリテクセンター栃木で公開しました。

 就職氷河期世代の再就職の支援は、栃木労働局や県などが官民で取り組む「とちぎ就職氷河期世代活躍支援プラットフォーム」の事業の一環として実施しています。

 ポリテクセンター栃木では、氷河期世代を含め求職者の再就職支援のため、機械、電気・電子、建築物の3分野で全10コースの職業訓練を行っています。昨年度(2022年度)は510人が訓練を受け、就職率は87.5%で、そのうち約6割が正社員として就職しています。

 23日は今年(2023年)新設された、1日4時間で4カ月で卒業する、短時間コースの「住宅CADデザイン科」が公開されました。ポリテクセンター栃木によりますと、このコースは全国のポリテクセンターでも3コースしかなく、子育てや介護などで時間に制約のある人たちでも、訓練に通うことができて、募集時には定員を上回る応募があったということです。

 他に、製造業などのWEBアプリケーションなどを学ぶ「スマート生産サポート科」や、訓練生が訓練期間中に木造平屋の家を建てる「住宅CADリフォーム技術科」なども紹介されました。

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