ベルーナが銀座コリドー街に…「滞在型感動創出拠点」が全館開業 地下3階、地上10階建ての複合商業施設

銀座コリドー街に全館開業した複合商業施設ベルーナ「グランベルスクエア」=23日、東京都中央区

 通信販売大手のベルーナ(埼玉県上尾市、安野清社長)が約250億円投じて建設を進めてきた東京都中央区銀座7丁目の複合商業施設「グランベルスクエア」が今月の全館開業を迎え、関係者らを集めた内覧会とレセプションパーティーが23日行われた。

 施設は地下3階、地上10階建てで、延べ床面積は約1万790平方メートル。ビジネスマンや外国人観光客などでにぎわう銀座コリドー街の中心部に位置し、新たな回遊性をもたらす「滞在型感動創出拠点」として今年4月にスパサウナやホテル、9月にライブハウスが先行オープン。今月4日にステーキハウスとバー(10階)、6日にナイトクラブ(地下2、3階)が開店した。

 メインとなる5~9階のホテル「GINZA HOTEL by GRANBELL」はグランベルホテルグループ初のプレミアムタイプのデザイナーズホテル。全102室で、アールデコ調を現代的に洗練させたシャープなデザインが特徴。最大3人が利用できる「デラックスツイン」や手すりや広めの足場で車いすのままでも利用できる「ユニバーサルクイーン」など10タイプの客室をそろえている。

 5階のフロントロビーはルーフテラスを取り込んだ開放的な空間。コーヒーや紅茶などのドリンクを提供し、くつろぎの空間を演出する。

 4階のスパサウナ「コリドーの湯」は、数々の銭湯設計を手がける今井健太郎氏デザインのスチームサウナやオートロウリュサウナ、外気浴場のほか、各種ドリンクや軽食を提供するラウンジ、リクライニングシートの個別空間9席、ワーキングスペース3席などを完備している。

 今後、テナントでメキシコ料理店やすし店などが入居予定。安野清社長は「インバウンド回復の波に乗り、外国人観光客も視野にいかにソフトを充実させるか。魂を入れて楽しく事業展開したい」と意欲を見せた。

© 株式会社埼玉新聞社