多言語イラストで意思疎通 明治安田生命、県警にボード贈る

川原重樹生活安全部長(左)にボードを手渡す明治安田生命保険の中田智章佐賀支社長=県警本部

 明治安田生命保険は、警察庁と協力して改訂した「警察版コミュニケーション支援ボード」790部を佐賀県警に贈った。6カ国語に対応し、イラストを指さしながら外国人らと意思疎通を図る。県内全ての警察署や交番などに配られ、地域の警察官が応対する際に役立てる。

 国籍や障害の有無に関わらず円滑なコミュニケーションにつなげるため、「迷子になった」「気分が悪い」などのイラストを多言語で表記している。英語や中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に加え、新たにベトナム語にも対応した。小さく折って持ち運べる携帯用も贈った。

 2008年、16年に続いて贈呈は3回目。県警本部であった贈呈式では、明治安田生命保険の中田智章佐賀支社長が「より内容を充実させている。来日する外国人の増加も予想され、交番やパトカーなどでご利用を」と述べ、ボードを手渡した。川原重樹生活安全部長は「大変ありがたい。色々なシーンで使わせていただく」と感謝した。(中島幸毅)

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