外国人による日本語弁論大会 韓国のチャンさん最優秀賞「方言で仲良くなれる」

長崎の方言について紹介するチャンさん=長崎市平野町、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 長崎県内在住の外国人による日本語弁論大会が14日、長崎市内であり、韓国出身の留学生、チャン・ミンスさん(長崎総合科学大)が最優秀賞に選ばれた。
 県内で暮らす外国人の学習意欲向上や県民との相互理解促進につなげようと実行委が開き、15回目。4カ国11人が日本での体験や学びを題材にスピーチした。長崎大留学生教育・支援センターの夛田(ただ)美有紀准教授らが内容や表現力などを審査した。
 チャンさんは「靴下にジャガイモ」の演題で発表した。靴下に開いた穴を「ジャガイモ」と表現するなど本県独特の方言をユーモアを交えて紹介。長崎の方言を勉強し、日本人の友達に披露したエピソードを基に「外国人が方言を使うと『長崎で一生懸命頑張っている』と伝わり、仲が深まる」と話した。
 2位はノーラン・キャサリンさん(オーストラリア・県立波佐見高)。3位と国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館長賞にはチャン・ティ・トゥイ・フォンさん(ベトナム・五島日本語学校)が選ばれた。未来賞にはダン・ティ・アイン・ヒエンさん(ベトナム・活水女子大)が決まった。

© 株式会社長崎新聞社